2017年2月21日火曜日

魅力的なのかい、それ?


  
という呼び方を使うと
たいていの詩人たちのことは
すべて否定しなくてはいけなくなるから
言語配列
と言うようになっただけのことで

は手紙ではない
メッセージでもない
描写でもなく
述志でもない
ましてや口ぶりではない
いちばん早く古びていく助詞や助動詞の
ちょっとヘンな(「独自」とでも呼ばれたがっているのか…)
使い方の陳列ではない
インスタレーションでもなく
これ見よがしに人目を惹くことでもない
反戦の意思表示ではなく
平和の願いでもない
社会の悪や矛盾を抉ることでもなく
身のまわりの小さな発見を描くことでもなければ
喜怒哀楽をぶちまけることでもない
もちろん心を表わすものでもなく
考えを記していくことでもない

として提示されているものを読むと
他人に読まれるのを意図して
読まれよう読まれよう「読んで!見て!見て!」として
書かれているな、これ
と感じる時があり
あゝ汚らしい
と思う
手紙であったり
メッセージであったり
媚びであったりし続ける言葉が
たらたら
並んでいて
ようするに承認欲求か
哀れになる

中二病が続いているのネ…

は現代のもっとも現代の現代の現代の部分では
冷たさ
キンと凍って
尖がって
冷たくて冷たくて
硬い物質となった言葉の凝集

暑い時にはいい
そんな冷たさに触れるのは
思念のノボセている時
心の暑い時などには

でも
ボクは飽きる
冷たさにも飽きちゃう
なんで
人は型に嵌ろうとしたり
型に到ろうとしたり
ひとつの色あいになり切ろうとしたり
主義だの思想だのと
融通のきかない袋小路に陥ろうとしたがるのだろう

飽きちゃうんだな、ボクは
やっぱり
飽きちゃう
冷たさにも飽きちゃう
飽きられた冷たさなんて
まるで
大寒波で凍りついた汚物処理場みたい

魅力的かい、それ?

魅力的なのかい、それ?



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