ディクスン・カーなら
降霊会を使えば
おどろおどろしくし過ぎる
怪奇への憧れがあるから
特別なものとして
見せたくてしょうがない
ところが
アガサ・クリスティーだと
『シタフォードの秘密』みたいに
降霊会から小説を始めても
おどろおどろしいほうへ
持ってはいかない
クリスティーにとっては
降霊会なんぞは日常のうち
人間というものの
ごく普通の活動のうち
怪奇なものは人間そのもので
最たるものはクリスティー自身
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