子貢問いて曰く、
一言にして以て終身これを行うべきものありや、と。
子曰く、
それ、恕か。
己の欲せざるところは人に施すことなかれ、と。*
『論語』の衛霊公第十五の二十四
ひさしぶりに『論語』を読んでいると
どれも美しい言葉だが
いちばん刺さってきたな、これ
生涯、行うべきもの
一文字で言ったらなんでしょうね、先生?
恕かな、それは。
恕
漢和辞典によれば
自分を思うのと同じように相手を思いやる
こと
相手を寛大にあつかう
相手に同情してとがめない
そういう
意味でもあるらしい
如という字
と
心という字
ふたつが合わさって
恕
如は
自分と同じような相手
という意味
心は
もちろん
こころ
ふたつが合わさって
恕
其恕乎。
ソレ、ジョ、カ。
二千五百年ほど前の孔子の声だ…
二千五百年ほど前から届いてくる声…
其恕乎。
其恕乎。
*子貢問曰有一言而可以終身行之者乎。子曰其恕乎。己所不欲、 勿施於人。
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