駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2019年4月28日日曜日
かわいそうで
だれを見てもかわいそうに見えてしまって
ときどき
見知らぬ人を見ながら
立ち尽くしてしまったりする
時間とよばれるものも
空間と呼ばれるものも
とりわけ人生とかじぶんとか呼ばれるものも
あんなに信じてしまって
あんなに真に受けてしまって
かわいそうで
だれを見ても
立ち尽くしてしまう
みんなみんな
あまりに
深く
だまされたままになっていて
かわいそうで
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