駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2019年8月27日火曜日
ものだけそこに
その芸術家に会いたい?
連絡、つくけれど?
そう言われたが
べつに
会いたくないかな
と答える
つくられたものは見たし
それを楽しんだし
じゅうぶん
芸術家は
つくられたものの
たまごの殻
あるいは孵卵器
最後のものだけあれば
じゅうぶん
なにからも切り離して
ものだけ
そこに
投げ出しておいてほしい
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