寒くなってくると
子どもの頃のしあわせだった冬を思い出す
…かのよう
だが
もっとよく思い出そうとすると
冬の列車
冬のみかん
冬のお茶
冬のこたつ
冬の野のさびしさ
あれらに
ほかでもない
じぶん自身がいっぱいの興味をそそぎ
いっぱいの楽しみを引き出そうとし
いっぱいの玩具としようとした
そんなところから来ているしあわせだった
と気づいて
なあんだ
ぜんぶ
ひとり芝居だったんだ
とわかるから
まだ
やっていける
演者ひとり
観客もひとり
じぶんへの
そんなひとり芝居だったら
最期の最期まで
続けていける
ぜったい
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