気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
深夜になって
紅茶にも
コーヒーにも飽きて
甘酒を
作ったりしている
ひとりで
ちょっと飲むだけの
少量を
くつくつ
煮る
沸かした湯に
酒粕を
ちぎりちぎりして
適当に
入れていく
作りながら
酒粕をそのまま
齧ったりもしてみるが
酒の味がほのかに口に湧いて
おだやかにうまい
作った甘酒に
溶け残る酒粕もうれしく
噛んでいると思い直されてくる
あれもこれもあんなことも
じつはみな温かかったかと
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