気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
春
といったって
まだまだ
寒いけれど
日あたりのいいところには
土筆も出てきてるぞ
あ
枕詞くっつけとこうかな
春だから
張るってことで
梓弓
あづさ弓春なほ寒き頃なれど日あたる場所に土筆は萌ゆる……
んんん
もうちょっと格を壊して
俗語っぽさもいれて
おいらの口調の温もり感も帯びさせて
……よし
こんな感じで
あづさ弓春は寒けど日あたりのよろしき処つくづくし萌ゆ
斎藤茂吉
『赤光』4 折に触れて 明治三十九年作
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