気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
青い風に見えたので
無い川沿いにゆっくり追っていくと
あおみどりの風で
ほそい糸のようにスウーッと
伸びて行く
無い川沿いを追っていったので
無い脚で
ゆっくりゆっくり
行った
しばらく
楽だったよ
と
在る脚が言ったので
でも
あおみどりの風に
惹かれた時だけだよ
ちゃんと
言っておいた
無い脚で行くのは
低いところを飛んでいるようになるので
不思議な感触になる
気持ちいいので
いつも
無い脚でばかり行きたい気もするが
在る脚を
怠けさせてはいけない
それが
この世の
掟
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