学生たちの小テストの添削をしていて
遅くまでかかってしまう
またまた深夜になって
生ゴミや壜や箱をまとめて出しに行く
深夜というより
あと一時間もすれば夜は明ける
Wordを開くと
「おはようございます」などと
上のほうに出ている
期限のとうに切れていた一保堂の煎茶を
ようやくさっき飲み終えたので
その缶もいっしょに捨ててきた
さて次の作業にかかる前にと
開けたばかりの玉露を淹れることにする
福岡県八女の星野村の星翠で
日本で今いちばん美味い茶だともいう
茶といえば紅茶ばかり飲むので
緑茶のほうはよく知らない
しかも玉露などあまり飲まない
けれども貰い物なので飲む
飲まないとまた期限切れになってしまう
沸かした熱いままの湯ではいけないので
50度60度ぐらいになるまで冷ます
これがけっこう手持ち無沙汰で
冷蔵庫から千疋屋のゼリーを出して
プラスチック容器のまま食べはじめる
ゼリーはあまり好きではないが
このチェリーゼリーはけっこう美味い
これも貰い物でもう期限切れなのだが
誰か人にあげてもいい味だと思う
淹れた玉露を飲んでみると
澄んでいてとろみもちょっとあって
悪くないが少し薄かったかもしれない
これだから高級茶は面倒くさい
次にはもうちょっと量を増やせばいいが
毎回うまくいくかわからないので
なにか考えている時などは厄介でもある
むかしエレーヌと宇治に遊んだ時に
中村藤吉本店に気まぐれに入ってみたら
歳をとった女将さんが茶を淹れてくれた
茶ははじめからお湯で淹れてはいけない
まず水で淹れるのだと教わり
水で淹れてくれたものを飲むと美味く
次にだんだんと温度を上げて淹れてくれた
そうすると三度ほどはおいしく淹れられる
はじめからお湯でドバッと淹れるような
粗暴な淹れ方しか知らなかったので
これにはずいぶん驚き学ばせてもらった
女将さんもフランス人に教えるのは楽しく
馴染みのようにおしゃべりが続いた
日本でいちばん美味い茶だというのだから
福岡県八女の星野村の星翠も
はじめは水で淹れてみればよかった
次にはそのようにして淹れてみようか
巡礼では同行二人という言い方があるが
もういないエレーヌを思えば
同飲二人とでも言ったらいいか
そもそも空海好きのエレーヌでもあったし
と夏の暑いふかい夜の反省をしてみる
温度計は30度を指していて
茶のことなどを考えるには
暑すぎる時であるかもしれないが
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