詩歌、から、も、遠~く、離れて
拡散の
分解の
衰老の
もっと、もっと、・・・と、声の、する、ほう、へ
泥(アラユル素材の)が友
うら寒さ(この頃空き家の妙に増えた住宅街の、また、
都市の一画でありながら
実は建材の安価な新築ビルばかりの裏通りの)が友
ふいの強いアルコール消毒液の臭い(メトロ御茶ノ水駅近く、
東京医科歯科大学歯学部付属病院からの)が友
あ、
過ぎたのは、わかっている
あの石造りの鷲の像、見上げたのだもの・・・
(そうね、元町公園、ね・・・)
前を通りかかったのに、今日は寄らなかった
いつでも行ける
と
思っている
(と思っているうちに、行けなくなる?、いつか?・・・)
(ソウネ、元町公園、本郷ノ、・・・)
(外堀通リ沿イ、本郷ノ、・・・)
(前ヲ通リカカリ、石造リノ、アノ、鷲ノ像ヲ見上ゲタノニ、
(昭和五年開園ノ、不思議ナ、怖イヨウナ、古メカシイ元町公園・
曲がって
ツツツゥーッ、歩いて行って
もう
本郷通り
右手、湯島聖堂
その向こう、神田明神
ツツツゥーッ、歩いて行って
あゝ、寒い日・・・
寒いことを、サブイ、と言っていた、遠い人、思い出し、
温かい、ちょっと、その思い出しで
空気の寒さの中を、あゝ、温かさが、ツツツゥーッ、流れていく
細くても、ツツツゥーッ、確かに
いつでも
と
思っていた、でしょ?
(と思っているうちに、いつか?・・・)
サブイ、
と言っていた、遠い人、
もっと、もっと、・・・と、声の、する、ほう、へ
ツツツゥーッ、温かく、
離れて
もっと、もっと、・・・
もっと、もっと、・・・
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