2022年1月14日金曜日

生れたければ生れてみよ

 

 

中国戦線で

実際に敵の兵士を刺し殺してきた宮柊二

戦後の日本では

高度成長期の中で社会が歪んでいくのをつぶさに見続けた宮柊二

 

そんな彼だから

おたまじゃくしが孵化する光景を目にしても

このように歌わざるを得ないことになる

 

群れる蝌蚪の卵に春日さす生れたければ生れてみよ            

 

これから孵ろうとする

おたまじゃくしに向かって

ずいぶん

ぶっきらぼうな

冷たい

意地悪かもしれない言いかた

 

しかし

この世では

いったん生まれてしまったが最後

生きのびていくために

食べていくために

とほうもない苦労をし続けなければならない

 

一匹の動物が生まれるということは

かならず

他の動植物を殺すことを意味する

 

猛毒ワクチンを作って

たくさんの人を殺して儲けるとか

ウイルスを煽って

補助金を稼いで

自分たち医療者だけはいい暮しをするとか

 

自分が他の動植物を殺して食べるのだから

いつか自分が殺されても

文句は言えない

 

ワクチンのせいで家族を亡くし

因果関係不明で片付けられ

怨念をたぎらせた人々に

医療者や政治家や役人が殺されても

文句は言えない

 

おたまじゃくしたちは

そういう世界に出てこようとしているのだから

誠実に言葉をかけるとすれば

生れたければ生れてみよ

としか

言いようがないのだ

やはり




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