「論語」が倫理的?
どうかな?
それは
孔子の弟子
子貢は
みごとな策謀家だった
孔子の学団は魯にあった
斉が魯を撃つために挙兵した
子貢は斉に赴き
小国の魯を撃つより
大国の呉を撃つほうが功名となる
と説いた
子貢は次に
大国の呉に赴く
斉を攻撃せよ
と呉に説く
呉は隣国の越と戦争中だったので
難色を示した
子貢は
じぶんが越を説得し
斉を撃つよう進言する
と
呉を説得する
さらに子貢は
晋に赴く
いま
斉と呉が戦争を始めようとしている
もし斉が勝てば
勢いに乗って
晋を攻撃してくるかもしれない
と警告する
この結果
呉は斉に敗れ
隣国の越に滅ぼされる
勝った斉は
勢いに乗って晋に迫る
子貢の進言を聞いて
待ちかまえていた晋は
斉を破る
結局
魯を守る
という
最大目的は果たされた
魯を狙った斉は乱され
呉は滅び
晋は強まり
越は勝者となった
この故事は
『三十六計』の
第三計「借刀殺人」の典型例として知られる
自ら直接手を下さず
第三者に敵を攻撃させる
というもの
敵已明、友未定、引友殺敵、不自出力、以損推演。
敵すでに明らかにして、友いまだ定まらざれば、
敵がすでに戦闘開始しているのに、
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