もう7年や8年ほど前になるのか
体調がわるくもないのに
急に痛風になったことがあって
脚を引き摺るように医者に行って
血液検査したことがあった
きっと
いい医者だったのだろう
クセになってしまうから薬は出さない
と言って
レントゲンだけ撮って
様子を把握し
時間が経てば退くはずだ
と診断してくれた
実際
数日経つと足の親指の関節の腫れは退いて
その後は問題がなくなった
ビールの飲み過ぎや
レバーや焼き鳥の食べ過ぎなどが原因だと
よく言われるが
けっこう心理的なストレスも原因だし
運動のし過ぎもてきめんに来る
と聞かされて
そう言われてみれば
過度のストレスだらけの十何年だったし
数日前には雨の中をジョギングしてきたし
などと
いろいろ思い当たった
後になって
あれこれ考えて思い当ったのは
肉を食べ過ぎていたことも
きっと理由のひとつだろうということ
タンパク質を多めにとろうと
毎日のように鶏の胸肉を300グラム以上食べていたが
これはわたしにはよくなかったのだろう
そう思い到った
だいたい
ロクな鶏肉を食べてきていたわけでもない
飼料にはホルモン剤や農薬がいっぱいなはずで
それらもいっしょに摂取している
その頃は
福島原発の放射能汚染水流出を極度に警戒して
日本付近の魚は食べまいと決めていたので
タンパク質摂取のためとなると
自然に鶏肉が増えてしまっていたのだ
数年後にもう一度
突然の痛風に見舞われ
それがパリに発つ直前だったので
大いにマイッた
明日の早朝に重いスーツケースを引っぱって発たねば
という前日
キャンセルしようかと本気で悩んだが
脚を引き摺りながらのパリも
一生の思い出になるか
と酔狂な決意をして
出発してしまった
結果的には
飛行機に乗っている間に全快してしまって
パリではなんの問題もなく
縦横に歩きまわった
ほうぼうで美食する旅でもあったのに
ぶりっ返しはまったくなかった
しかし
帰国してからは
ふだんの食事では
いっさいの肉食を断つことに決めた
ホルモン剤や農薬いっぱいの鶏肉はもう食べない
前からマズイマズイと思っていた牛肉も食べない
かわりに
安めのイワシや
サバや
ブリなど
青魚を主に食べることにした
数ヶ月してから感じてきたのは
体調がすごくよくなってきたことだった
加齢のせいかと思っていた
からだの重さや
だるさや
アタマのぼんやり感などが
きれいに消えて
からだが軽くなったし
疲れにくくなった
数歳から十歳ぐらいは若返ったように感じた
以後
ずっと
安い魚を食べるのを中心にして来ているが
肉を毎日食べていた頃より
はっきりと
体調も気分もいい
この頃
だんだんと確信に近くなってきているのだが
魚にはなにかがある
魚を食べることにはなにか秘密がある
肉ではダメで
魚でなければならない
たぶん
菜食や穀物食でもダメで
魚なのだ
そういう気がする
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