旬は10日間を意味するから
ひと月に
上旬・中旬・下旬の三つがあるのは
理にかなっている
そんなこと
日本人は
知らずに使っているが
殷の頃
太陽は10個あって
毎日
異なった太陽が出て地を照らす
と考えられていた
それらの太陽の名は
甲、乙、丙、丁、・・・癸と呼ばれた
殷王は
こうした太陽神の子孫とされた
現在
上旬・中旬・下旬
などと語る人たちは
時間認識において
積極的に
殷王の支配下にある
というわけ
10個の太陽は十干と呼ばれる
西アジアから伝わってきた十二支と組み合わされ
干支という思考枠組が成立する
十干と十二支の最小公倍数である60を基準として
暦も作られることになった
60歳のことを
いまでも
なにも知らずに還暦などと呼んでいるが
この言葉も
十干と十二支の出会いがなければ
生まれてくることはなかった
還暦
などと言いながら
ちまちました感慨に耽っておらず
殷と西アジアの出会いに
心身を開いたほうが
たぶん
はるかに楽しい
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