すべて
かたちと色がわたしのためにある
わたしのために
そこ此処に
あってくれていた
と
ほんとうに気づいたとき
処女のように
わたしは沈黙した
そうして不可視の泉となり
生んだ
あなたを
あなたたちを
あなたたち以外をも
でも
あなたたちは
知らないでいい
そんなことは
あなたたちの
いまの
かたちと色が失われるとき
あなたたちも
不可視となって
わかる
あなたたちの
ほんとうの母わたしを
処女として
沈黙したままのわたしを
処女だけが
ほんとうに生む
わたしとさえ
言わない
ほんとうの母わたし
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