20年ほどは見たことがなかった
年末の番組
レコード大賞うんぬんを
ほぼ
ぜんぶ見てみる
時代もかわり
世代も
世代も
世代も
何世代も水泡のごとく流れ去ってしまって
感性も考え方も
どこか遠い異国にふいに流れついて
鄙びたバーで見せられる
古ぼけたテレビの
画像の鮮明でないショーのように
ズレにズレてしまっていて
ポップスというのに
こちらの気を和ませるメロディーや
ことばが
耳に流れてくる感じがすることは
もう
まったく
ない
あまりにひどい曲や
歌詞も
いくつか
けれども
これが今の時代なのだろう
これが
「今の若い人たち」なのか
と
思いのなかで
「 」というマスクを
シールドを
ふと
付けてしまったりする
たったひとつ
言葉選びや
絡めあわせが粒立っていて
曲載せもとてもよいものがあって
あゝ、これはいいな!
レコード大賞は
これに決まりだな!
もし
ぼくが選ぶんならな
と思った
で
その通り
レコード大賞は
その曲に
ちゃぁんと決まった
ポップスの現在と
近未来の方向を嗅ぎとる
感性
衰えてないな
若者の
流行の先端(の一部とはいえ)
を
探知する
力
萎えてないな
と
つまらないことながら
ちょっと
自信
けれども
わざと
連続して聴いてみた
あれらの曲
あれが
現代の雰囲気であったり
若者の感性の実像であったりするのなら
そこにあるのは
行き詰まって
方途も定められず
切れ切れに文節を宙に投げたり
単語を吐いてみたり
と
そんなマインドの
一場の
舞い
ばかり
いいことはないな
いいことはないな
どんどん
凋落と
衰えとが顕われてくる
ばっかりだな
この先
この発言者たちには
この単語配列者たちの
もう
ジンセイ
なんて
呼ぶほどの
ジュワッとおいしい肉汁の
垂れてきそうにはない
タイムラインの
行く末には
で
ぼく
同行せずに
離脱します
あなたがた令和日本人大多数者の
連合艦隊からは
さらば!
健闘を祈る!
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