寒いとか
寒波が来ているとか
しかし
大げさ過ぎる気が
する
冬至の前後に
寒いのはあたりまえだし
昔から
くり返されてきている
あたりまえの寒さを
大変だとか
冷えないように
よくよく注意しろとか
そう騒ぎ立てるということが
どんなことであれ
物事を
悪くしていく気がする
子どもの頃
都市部に住んでいるというのに
冬の朝
水道管が凍って
蛇口を捻ってもしばらくは
水が出なかった
学校に行っても
外の水道など
やはり管の中の水が凍って
水が出なかった
寒波が来て
寒い寒いと言っても
そんなことがまったくない
現代の冬は
北国でもないかぎり
寒い寒いと騒ぐほどのものでは
まったくない
霜が降り
あちこちに氷が張った
子どもの頃の冬の
あの寒さは
毎朝毎朝
つらいものだったが
シャツの上に
毛糸のセーターを着た程度で
平気で出かけていき
平気で学校でかけまわり
平気で夕方に帰ってきた
コートも着ず
ダウンなどもなく
フリースもなく
ジャンバーはあっても
薄いものを
セーターの上に羽織る程度で
冬も早春も
過ぎ越していった
布団から
ちょっとでも
出ないでいたいほどの
あの寒さは
いったいなんだったのだろう
寒い寒いといっても
いまは
それほどの寒さを
家のなかで経験することは
なくなっている
暖房器具は
もちろんあるが
寒い寒いと天気予報が騒ぎ立てている今も
まだ
一度も使っていない
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