ニコラ・テスラが
こんなことを言い残している
ふつうの発明家レベルをはるかに超えた
あの有名なニコラ・テスラが
「死は存在しない
このことを知っていることで
死への恐怖は消える
覚えておいてほしい
存在した人間は
誰も死んでいない
彼らは光となり
いまも存在している
光の粒子が
元の状態に戻ることが
その秘密だ
かつてのエネルギー状態のひとつに
戻るのだ
キリストや他の何人かは
この秘密を知っていた
わたしは
人間のエネルギーを保つ方法を
探していた
それは
魂の中にある光のかたちのひとつであり
時には
最高の天の光にも匹敵する
わたしは
自分ひとりのために
それを探すのではなく
すべてのひとの利益のために
それを探している
わたしの発見が
ひとびとの生活をより楽に
より耐えやすくし
精神性や道徳性に向かわせることが
できるかもしれない
と信じている」
テスラの言う
「魂の中にある光のかたちのひとつ」とは
マイスター・エックハルトの言い方で言い直せば
「内なる人」であり
これは神に繋がるものであり
神そのものでもある
エックハルトは
人間の内面を「内なる人」と「外なる人」に分け
地上に生を受けた人間が
「外なる人」としての活動ばかりに傾き過ぎて
神に繋がる唯一の道である「内なる人」を
なおざりにし過ぎていると警告した
あらゆる地上的物質的活動は
「外なる人」の活動であり
喜怒哀楽も「外なる人」の活動であり
それらの活動において貧しくならねば
神からは離れると警告した
内面の豊かさ
などというものを「精神的」な人は
すぐに評価しがちだが
マイスター・エックハルトは
内面の貧しさこそ
物質的な貧しさ以上にはるかに重要だと
説いた
安易に言われる「精神的豊かさ」とは
地上の物質的な印象の単なる残像の集積であり
それら残像をたくさん記憶し保持して
あたかも「豊か」であるかのような虚妄に
積極的に陥って喜ぶという
便所の糞壺の中で嬉々とする豚のような状態に
人間を堕落させる行為なのである
このことは
死の瞬間に誰もが気づかされる
「記憶」や経験や学びの末の表象の堆積からなる
いわゆる「精神的豊かさ」が
どれほど霊にとっては無益な重さに過ぎず
死とともに
いかに早急にすべて捨て去らねばならないものか
誰もが迫られ
全力で対処しなければならない
そしてその時
肉体の崩壊や焼却が
どれほど霊を軽くしてくれるものか
どれほど救いになるか
例外なく万人に理解される
したがって
テスラは間違っている
この世における「発見」や「発明」で
「ひとびとの生活をより楽に」したり
「より耐えやすくし」たりしてはならず
「精神性や道徳性に向かわせ」てもいけない
生きづらさと苦しさを
この世ではしっかりと保たせるべきであり
霊にとって重い屑や妨害物でしかない
まがい物の「精神性」や「道徳性」に
ひとびとが少しでも
向かないようにしなければならない
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