J'ai embrassé l'aube d'été.
Arthur Rimbaud « Aube »
深夜から暁まで
どんよりと夜の空が曇り
雨となった
もとより暑い日々のことで
湿気が加わって
今朝は
蒸し暑い一日のはじまり
けれども
そんなことも
生きていればこその
肌の感覚の
楽しみではないか
ベランダに出て
見晴らしてみると
重い雲には切れ目が出て
晴れていこうとしている
布を引き裂いたような
青灰色の雲の
さまざまな色の諧調に
こころを惹かれる
ときどき
真夏とも思えないような
涼しい風が来る
高原にでも居るのではないか
と感覚が走る
「夏の夜明けを抱いた」
とランボーなら
歌うか?
で彼
どう続けたんだっけ?
宮殿の前ではまだなにも動いていない
死んでいる水面
森の小道で影もまだ野営を解いていない
ぼくは歩いた 呼び覚されてくる息 生ぬるく しかし激しく
見つめあっている宝石たちよ
音も立てずに舞い上がる翼たちよ
そう
反省しなきゃ
ちょっと
このくらい
つねに
飛躍していこうよ
時代や世間の地べたに
べったり足をつけてしまわないで
表現の足は
いつも
地上からすこし宙に浮かせて
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