37歳で自殺した天才CMディレクター
杉山登志(1936-1973)の圧倒的な名作を見直すと
現代の日本がどこまで落ちたか
感覚的によくわかる
杉山の資生堂のCMに付けられた音楽は
CM音楽の名人
桜井順が作ったものが多い
国内外の賞を数多く受賞し
栄光の絶頂にあって
1973年12月12日
港区赤坂の自宅マンションで
杉山登志は
突然
首を吊り
謎の自殺を遂げた
(現代の時点からふり返ると
竹内結子の“自殺”や
三浦春馬の“自殺”と
類似している気もする)
評論家の関川夏央は
「ヨーロッパの『翻訳』に疲れたのだろうとしか推測できない」
と書いている
遺体の傍らにあったコートのポケットには
十一月分の給料三十五万円が
手つかずで残っていた
という
(山口小夜子を起用したCMの最後のほうのものは
杉山登志の作品ではない)
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