気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
夏のあいだ
草たちは
やや頑張りすぎで
みどり濃すぎて
ちょっとね
つまらないね
でも
秋になってくると
わあっと
個性的に装い出してきて
いい味出てくるね
どの草も
つまらない草というものが
ない
それぞれ楽しくて
趣向をこらしていて
野歩きは楽しい
歩道わきの
ちっちゃな植込みも楽しい
凛と立っている草も
あっちこっち
傾いている草も
思わず見つめてしまう
秋の
こんな装いのために
生い立った
草たちだったか
と
気づき直す
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