2024年2月20日火曜日

アフリカともなればあいまい

  

 

アフリカともなれば

あいまい

 

ちゃんと歩いたことがない

 

アルジェリアの

起伏に富んだ風光明媚な

奇峰の連なるホガール山地あたりでさえ

けっこうきつい自然環境に

参ったのに

それ以上の奥地など

とんでもない

 

リビアからチャドに入り

そのまま南下して

コンゴやザンビアやボツワナまで

歩き通してみる計画は

放棄したまま

 

おなじように

東西を歩き通す夢も

いまだ

ぜんぜん手つかずのまま

 

ナミビアの

ヒンバ族の娘ビサとは

ちょっと親しくなったが

村から出ることはできないと言うので

ボツワナへ

さらにジンバブエまでいっしょに

行こうとは

してくれなかった

村の見はらせる丘で

マンゴー味のヨーグルト

Oshikandelaをいっしょに飲み

風に吹かれたり

風景を見まわしてみながら

見晴るかす世界は無限なようなのに

ひとには誰にも

見えない境界線があって

それはほんとうに強固だと

確かめ直した

 

最後の夜は

ビールを誇るナミビアの

TAFEL

WINDHOEK DRAUGHT

飲みながら

葉っぱのどろどろ煮のオンビディを食べ

イモムシのマオンゴを摘まんで

もちろん

カレー味のソーセージのブルボスをいっぱい食べて

ビサの家族と晩餐

 

大麦麦芽とホップと水で作ったものだけを

ビールと表示できる

ドイツ流のビール純粋令に従って

ナミビアでは

厳密にして厳格な100%純粋ビールが作られているが

TAFELWINDHOEK DRAUGHT

代表銘柄

 

アフリカのことを

もっと思い出そうとしたのに

ビサの思い出から

ナミビアに偏ってしまったけれど

 

アフリカともなれば

ほんとうに

あいまい

 




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