アフリカともなれば
あいまい
ちゃんと歩いたことがない
アルジェリアの
起伏に富んだ風光明媚な
奇峰の連なるホガール山地あたりでさえ
けっこうきつい自然環境に
参ったのに
それ以上の奥地など
とんでもない
リビアからチャドに入り
そのまま南下して
コンゴやザンビアやボツワナまで
歩き通してみる計画は
放棄したまま
おなじように
東西を歩き通す夢も
いまだ
ぜんぜん手つかずのまま
ナミビアの
ヒンバ族の娘ビサとは
ちょっと親しくなったが
村から出ることはできないと言うので
ボツワナへ
さらにジンバブエまでいっしょに
行こうとは
してくれなかった
村の見はらせる丘で
マンゴー味のヨーグルト
Oshikandelaをいっしょに飲み
風に吹かれたり
風景を見まわしてみながら
見晴るかす世界は無限なようなのに
ひとには誰にも
見えない境界線があって
それはほんとうに強固だと
確かめ直した
最後の夜は
ビールを誇るナミビアの
TAFELと
WINDHOEK DRAUGHTを
飲みながら
葉っぱのどろどろ煮のオンビディを食べ
イモムシのマオンゴを摘まんで
もちろん
カレー味のソーセージのブルボスをいっぱい食べて
ビサの家族と晩餐
大麦麦芽とホップと水で作ったものだけを
ビールと表示できる
ドイツ流のビール純粋令に従って
ナミビアでは
厳密にして厳格な100%純粋ビールが作られているが
TAFELとWINDHOEK DRAUGHTは
代表銘柄
アフリカのことを
もっと思い出そうとしたのに
ビサの思い出から
ナミビアに偏ってしまったけれど
アフリカともなれば
ほんとうに
あいまい
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