気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
チベットの高名な行者
ミラレパは
川で魚を捕って食べる行者を
見たことがあった
肉を食べ終わって
骨だけになった魚の尻尾をつまんで
行者は川の水に踊らせる
すると
魚の肉は復活し
もとの姿に戻って
川のなかへ泳いで行った
この地上の修行界にあって
食べる
いのちを奪う
とは
こういうこと
どんな川の水に
どのように
どの瞬間をとらえて
骨を浸せばいいか
つかむべき
智
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