2024年7月12日金曜日

子規さんの夏の句

 

 

 

暑くって

じめじめしてて

世は汚れ

うんざりすること

わずらわしいことばっかりで

『東京物語』で原節子が演じた紀子のせりふのように

「そう、いやなことばっかり」

などと

言いたくなってしまう

にしても

 

湖に足ぶらさげる涼みかな

 

涼しさや行燈消えて水の音

 

などと言われると

いいでしょ

ちょっと?

 

正岡子規は

うまかったねえ

夏の句

 

夏木立故郷近くなりにけり

 

清水の坂のぼり行く日傘かな

 

夏山を廊下づたひの温泉(いでゆ)哉

 

夏木立も

日傘も

いいじゃない?

 

廊下づたいに

温泉まで

ながながと歩いて行くのも

あるある

 

ついでに

もう

一句

 

世の中の重荷おろして昼寝かな

 

 

 



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