2016年12月4日日曜日

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ふつうに起  きている時
の意識のす   ぐ下にもっ
と本質的な    意識が恒常
的に展開中   なのは最近
の睡眠⇔覚   醒の再観察
の強化で確   信するに到
った   そう    してその意
識下意識の   ほうがいっ
そう自分の    本質だと確
信するにも     到った 今
ではふつう    の意識が扱
う事態(一      般的に社会
と呼ばれる   )は重要度
をすさまじ    く低下させ
率直なとこ     ろを言えば
真面目に対    処すべき対
象ではなく      なっている


その小鳥


たとえば私が花という…
ステファヌ・マラルメ


わたしの胸のどこかに
その小鳥が住んでなどいないのだけは
よく知っている
その小鳥が見えないのも
知っているし
その小鳥
たゞの束の間の言葉
でしかないのも
知っている
この書きとめの二行目で
わたし自身が
その小鳥
と表記しただけなのも
知っているし
そうしなければ
その小鳥
など
誰の想念にも浮かばなかったのも
知っている
けれど
二行目で表記した以上
その小鳥
想念として
居ることになって
もう
誰にも消せず
無視もできないのも
知っている



妄 想や妄 念



現  実と呼  ば
れ  るもの  が
は  じめか  ら
誰  にも共  通
の  現実で  な
ど  ないか  ら
現  実はど  れ
も  妄想や  妄
念  とでも  呼
ん  でおく  の
が  ほんと  う
は  正しい  と
も  あれほ  ん
と  うは誰  も
が  じぶん  だ
け  の妄想  や
妄  念を守  り
続  けよう  と
す  るのが  よ
い  それさ  え
死  守しよ  う
と  すれば  他
者  の妄想   や
妄  念をの  さ
ば  らせは  し
な  い 妄  想
や  妄念を  譲
っ  たらお   わ
り  あなた   の
妄   想や妄  念
は   正しい  わ
た  しの妄  想
や  妄念は   正
し  い正し  い





感謝する



公孫樹の黄葉に
三車線+三車線の車道脇は遠くまで染まり
何十年も前の行政の都市計画者に
感謝する
もっと美しい長い長い黄葉の並木もどこかにはあるだろう
外苑前などはそうだろう
しかし車の絶えない都市部の道路に居ながらにして
この黄葉の豪奢よ
何十年も前の行政の都市計画者の
構想をこの2016年の秋に受けとめて
感謝する



2016年12月2日金曜日

近づき



足もなく歩く
きしむ
時計の古いのを
思い出し
手放したのを少し
さびしむ
都会を
渡海
瑠璃色翼賛協会の建物前の階段を
やはり
足もなく歩く
枯れ細った朝顔の蔓に
気づいて
おしむ
肌ばかりなまめかしくて
淳子さん
落した万年筆
雁が
たぶん
咥えて持って行って
しまい
フラミンゴが
持ち帰ってきてくれた
冬日は夏のはじまりに裏打ちされている
いつも
賑やかなものの来る
予感
それだけはある
午後4時
まっ黄色の実がサンランと
まるでサンランと
地面に落ちる
ほんの一瞬前の
まだ
音になっていない
近づき




出現


見惚れてしまう
輝かしく 美しい女の子に  
たとえば 電車の中で
ごく 稀に出会う

その時には 見続ける
立って いる
人たちの 隙間から
変には 見られぬように

そんな 奇跡の
瞬間のひとつの 遅い
午後 電車の 揺れに耐えて
母親らしき人の手を 握り

山手線の 輝かしき子よ
立ち続け 乗り続け
発表会などの 帰りか
ピンクの リボンを

輝く 柔らかい 髪の毛に
付け 白い ドレスを着て
やがて どれほど美しい
女性になる ことか

と 凡庸な思いばかり 貧しい
反応として 心に 浮かんだのに
ほとほと 嫌気がさし しばらく
目を 窓外の 風景の流れへ

女の子のほうへ やがて戻すと
母親らしき人は いたが 
輝かしい 女の子の 姿は 
もう どこにもなく

ピンクのリボンが 飾りに付いた
どこかの ブランドの
純白の 包装袋だけ
母親らしき手には 握られていた




やっちゃった



デパート 
レストラン階のトイレ
男性用トイレ
殿方用トイレ

おじいさんと中年の男が話している
となり合って立って
用を足している
放尿している
簡単にいえば連れションしている

おじいさん  「最近近くなっちゃって
     「歳とると 膀胱が固くなっちゃうらしいね

中年の男 「のびなくなっちゃうんですね

おじいさん  「だから 溜められなくなる

中年の男 「なるほど

おじいさん  「夜なんか4回も5回も起きてねえ
     「あれが辛くってねぇ

中年の男 「でも トイレ行ってくればいいんでしょ?

おじいさん  「そうなんだけど
「トイレ行くのに起きると
「そのあと なかなか寝つけなくて

中年の男 「でも そのうち寝ちゃうでしょ?

おじいさん  「寝ちゃうけれど いろいろ夢を見てね
     「歳のせいかね それが親の夢でね
     「なにかしら 悪いことをしちゃうんだよ
「関係を悪くするようなことを

中年の男 「夢の中で?

おじいさん  「そう 夢の中で
     「ああ やっちゃった っていう夢

中年の男 「やっちゃった っていう夢ですか?

おじいさん  「そう それで目が覚めて
「夢でよかったよ っていう そういう夢

中年の男 「で また おしっこ?

おじいさん  「そう また おしっこ
「トイレから戻ってくると またウトウトして
「で また 夢

中年の男 「で また やっちゃった…

おじいさん  「そう また やっちゃった っていう…
     
歳のせいで
親の夢を見るものなのか
どうか

膀胱が固くなってきて
夜に4回も5回も
トイレに行くのに起きる年齢になって
親の夢を
たびたび
見て
関係を悪くするようなことを
ああ やっちゃった
という夢を
見る
ものなのか
どうか