感謝ということさえ
さまざまに演出されて利用されているから
この世ではみだりに感謝など
してはいけない
してはいけない
けれども
じぶんのからだにだけは感謝
もちろん脳もふくめて
ほんとうによくやってくれている
なんだかんだと
よく動きつづけてくれている
自我だとか社会だとか
そんなものからだには関係もないのに
よく働きつづけてくれている
たいそうな覚者でも
からだを去るときには涙が出るそうだ
魂とか悟りとか
知性やこころの深まりとか
そんなものになんの関係もないというのに
黙ってよく従いつづけてくれたと
からだにだけは全幅の感謝をするそうだ
からだに支配されてはいけないと
あんなにうるさく言いつづけてきたくせに
最期ともなるとなかなか離れがたくて
よくやってくれた
よく堪えてくれたと
涙があふれてくるそうだ
じぶんのからだこそが
ほんとうの神だったのだと
感謝
感謝
感謝いっぱいに
なるそうだ
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