改築を控えて
国立劇場が閉まってしまう
というので
それじゃあ
その前に
行っておこうかな
と
近い月の公演計画を見てみたら
ガッカリした
バカにしくさってんのか?
こいつら?
通し狂言「義経千本桜」をやる
というのを見たら
初段も五段目も抜かして
ニ段目・三段目・四段目だけで
「通し狂言」だとか言ってやんの!
ぜんぜん通し狂言じゃないじゃん!
ふつうなら
ふた月かけて
しっかりすべての段を進めていくのが
国立劇場の流儀だったのに
しかも
十月ひと月の公演を
Aプロ
Bプロ
Cプロ
に分けて
べつべつの日に見に来いや
料金は一等席12000円ずついただきやっせ
ABCぜんぶみれば
36000円でっせ
と来やがる
各プログラムが見られるのは
それぞれ11回のみ
これじゃあ
三つ見たくても
都合のつく日があわない
という人だって
多く出る
十一月は
「仮名手本忠臣蔵」をやるというから
ほほう…
と思ったら
五段目と六段目だけ
さすがに「通し狂言」とは銘打っていないが
申し訳なさを誤魔化そうと
春風亭小朝を呼んで
落語を添えちゃっていたりする
歌舞伎座のほうの
團十郎襲名に力も人も取られちゃってのことだろうが
こりゃあ
国立劇場
みごとに崩壊だね
国立劇場の
国立劇場らしさってものが
年の終わりの
十月や
十一月や
十二月
国立劇場で通し狂言を
全段
長々とつき合って見ていくというのは
昭和からの
ニッポンの風情のひとつであった
最後には
最後らしく
しっかりと長い劇を
いくつも
まさに通し狂言してもらわないと
みごとに崩壊だね
国立劇場の
国立劇場らしさってものが
0 件のコメント:
コメントを投稿