じぶんのことはどうでもいいのに
ほかの人たちが老いていくのを見るのはさびしい
あんなに若くて肌も張っていた娘たちが
老いていくというほどではなくとも
肌のそこ此処にゆるみが隠れ込み出して
若かった頃の髪の乱れとはちがうほつれぐあいが
ところどころに見落とせなくなってきて
笑った時の口もとの襞が
ほんのちょっとだけでもほんとうの皺になってきていて
手の甲の乾きぐあいも立秋を
わずかながらも感じさせるようになって
じぶんのことはどうでもいいのに
こちらが老いていくのが見えてさびしいと
きっと思っているであろうほかの人たちの老いが
こんなにもありありと見えてさびしいけれど
さびしいと感じているうちは老いと拮抗しているのかもしれない
まだ夏のつもりで時どき汗ばむ日をぶつけてくる
秋のいくつかの日々があれほどあかるく豊かであるように
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