2024年9月11日水曜日

ノヴゴロド公国だのキエフ公国だの

 

 

 

この数年にわたって人界を騒がせたうちの

ひとつの大元は

6世紀から7世紀にかけて

ドニエプル川流域から移動をはじめたスラブ人にある

 

スラブ人は

アジア系のブルガール人とともに

黒海北部にブルガリア王国をつくったが

そのうちのチェク族とスロヴァキア族は西方に進み

9世紀後半にモラヴィア王国をつくった

 

モラヴィア王国は

9世紀末にハンガリー王国を建てたマジャール人に滅ぼされたが

生き残ったチェク族はボヘミア(ベーメン)王国をつくり

やがて神聖ローマ帝国の支配下に入った

おなじくスラブ系のポラニエ族は

10世紀にポーランド王国をつくった

 

北方進出をした東スラブ族は

9世紀に

現在のロシア西部に

ノヴゴロド公国とキエフ公国を建てたが

9世紀末になると

キエフ公国による統一が行われた

しかし13世紀にはモンゴル人によって滅ぼされた

モンゴル帝国の一部キプチャク・ハン国に支配されることになった

 

15世紀になって勢力をひろげたモスクワ公国が

1480年になって

イワン3世の下にモンゴル人の支配を破って

東スラブ族の独立が回復された

 

イワン3世の時に大領主たちによる貴族会議も作られたが

中央集権的性格が西ヨーロッパよりも強く

イワン3世は「ツアーリ(皇帝)」と称することになった

孫のイワン4世は大貴族たちを弾圧したので

「雷帝」と呼ばれて恐れられることになる

 

東スラブ族の

ノヴゴロド公国とキエフ公国の争いに

ポラニエ族が絡まってくるような騒動に

極東の列島までもが金を払わされるのは

ただただアホらしい

 

下手をすればチェク族やスロヴァキア族や

マジャール人あたりも絡まってくるばかりか

ゲルマン人の諸族どもや

アングロ・サクソン人どもまで絡まってきたとしても

極東の列島民は

そもそも

遠巻きに見ておけばいい話でしかない

 




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