気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
梅の花がだんだん褪せていく頃
でも
まだ桜が咲かない頃
もう寒くはない雨のなか
小鈴の集まったようにアセビは咲いて
すこし色を増して
みずみずしく濡れていた
もうすこし鮮やかな色だったら
とか
かたちのくっきりした花柄だったら
思いもするが
雨に濡れたアセビは
やわらかげで
親しげで
桜が咲くまでのあいだを
なにか
やさしいものを
やわらかいものを
ひかえめに
支えていこうとするように
ほのかに
赤らいでいた
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