どの瞬間も
どの場所も
わたしの舞台なのではなく
観客にすぎない
わたし
わたし以外の者たちによって
設定された劇を
舞台を
わたしは見る
聞く
触れる
鑑賞し続ける
観察する
じぶんに「人生」があると信じ込み
その「人生」の主役であると
信じ込むひとが多い
じぶんに与えられた
運命を
生死の個別条件を
モノとの関わり方を
人間関係を
特定の場所や文化への
縛り付けられ方を
すべて
じぶんが詳細に設定した
と認識できるなら
あなたはあなたの「人生」の主役
と思い込んでもいい
もしそうでないならば
あなたはただのお客さん
一定時間ひとつの座席に座らされて
因縁や縁起でつかのま集められた
いろいろな要素の乱舞を
見させられていく
DNAの踊りや
カルマの叙事詩に至るまで
あなたが統御できず
演出できない
微に入り細を穿つフィクション劇の
無限の上演に
いつまでもいつまでも
本当のじぶんに戻らずに
ただの観客としてのみ
つきあい続けていく上客の
あなた
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