2026年7月1日水曜日

色とかたちを見る


 

 

色とかたちを見る

 

色はどこにでもあり

かたちもどこにでもあるが

身のまわりに

見たい色やかたちが

じゅうぶんに

与えられていない時もある

 

そんな時に

写真を見たり

美術作品や

工芸作品を見て

補填する

 

映画のさまざまなシーンにも

ちょっと見つめていたい

いい色やかたちが見つかることもある

そんな時はうれしい

 

映画がおしつけてくる

ストーリーや

登場人物のキャラクターなどは

どうでもよい

むしろ

無いほうがいいが

色やかたちをすなどるための

因果や因縁の網の目が

ストーリーやキャラクター設定だと見なして

ちょっと我慢する

 

派手な色ばかりや

奇矯なかたちばかりを

求めているわけではない

白からグレー

さらに黒へと進むあたりの

地味な色も楽しい

 

かたちにしても

直線と

あまりに典型的な曲線ばかりを

見たがっているわけではない

言葉で言いあらわし難い

微妙な曲がりぐあいや

ちょっといびつな直線なども

ちゃんと見ると楽しい

 

非人間的だといわれる

超現代的なビルのあちこちも

見ていて飽きないし

大災害や爆撃後の瓦礫のありさまも

なかなか出会えないかたちや色に

溢れている

本当に見飽きない

それらの写真や動画に遭遇すると

見続けたまま

うっかり数時間経ってしまう

 

 

*

 

 

色とかたちを見る

 

思想なんかいらない

 

感情も賞讃もいらない

 

意味も解釈もいらない

 

夢も希望もいらない

 

人間味もいらない

 

非人間味もいらない

 

人間の超克もいらない

 

回帰もいらない

 

「~であり続ける」もいらない

 

 

*

 

 

色とかたちを見る

 

「ただ~」もいらない

 

「いつまでも~」もいらない

 

「今だけ~」もいらない

 

永遠称揚もいらない

 

刹那称揚もいらない





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