2026年3月31日火曜日

フィールドワーク

 

 

 

はやく起きないでよい日は

すこしでも長く眠ることにしている

 

日々

からだが疲れることはほとんどないが

それでも

目や目の奥のあたりの脳に

じんわりと疲れを感じることはあるので

睡眠によってそれらを取りたい

 

それらをすっかり取り除こうとすると

どうしても

睡眠時間はのびていく

 

そうして

7時間ほど眠ったところで

一度目覚めても

目や目の奥のあたりに

まだ疲れが残っているのを感じると

寝続けてしまう

 

今朝も結局

11時間眠り続けてしまった

 

よくこれだけ眠れるものだと

じぶんのことながら

感心してしまうが

さすがにこれだけ眠ってから起きると

この世のことが

なにかオプションのひとつのような

フィクションのひとつのような

テレビドラマの週ごとの連続物のような

そんな感じに受けとめられて

じぶんがどこの誰で

どんな性格や役柄を担っていて

そうして

どんな問題事を抱えていたんだったか

ちょっと時間をかけて

どうにかこうにか思い出しながら

人々が「現実」と呼び慣わしているもののなかへ

入り込んでいく

 

正直なところ

どこの国のどんな習俗や風習や

感じ方や考え方にも

まったく同調できなくなって久しいので

誤解を恐れずに言えば

わたしは地球人でも人間でもない

 

ただ

肉体を借りて

この大気の環境のなかに降り立っただけ

 

たまたま

日本語環境のなかに発生した肉体に降り立ったので

まわりには日本人だと自認する肢体がうざうざいるのだが

彼らの感性も思考も価値観も

制度の作り方も

なれ合い方も

まったく理解できないし

同調もできない

 

とはいえ

異星人だと見抜かれると危ないので

彼らのような振舞いをし

あいまいな笑みを浮かべて

なんとなく誤魔化すことにして

この異様な環境のなかをぼんやり漂っていく

 

文化人類学で言われる

フィールドワークというのに

近いと思う






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