2026年4月30日木曜日

「彼は」

 

 

 

「夢を見た」

記すこと



 「彼は夢を見た」

記すこと


ちがい

 

「彼は」

なにをつけ加えるのだろう?

 

自分でない

過去の無数の人たちが作り加え続けた

完全に他人のもの

言葉

 

そういう言葉で

記すのならば

「彼は」

とつけ加えて

内容さえもいっそう他人化することでこそ

魔術的な引き寄せを

一気に行うことができる

のではないか?

 

少なくとも

言葉に乗せようとする「内容」は

わたしにとって

すでに

圧倒的に

他者であるから

「彼は」という

他者性の刻印を押しておくことは

すこぶる

正確な行為である

 




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