小さなことのようだが
発見だった
大乗仏教の重要経典ができていった頃の
短い要文の「スートラ」は
韻律を持たず
ただ短い散文であったという
『空の論理〈中觀〉』で
梶山雄一が上山春平に語っていた*
古い短い文は
ともすれば
みな韻文だったのではないか
と思い込みがちになるが
ナーガールジュナとニヤーヤ学派との論争を収めた
『ニヤーヤ・スートラ』の頃に
すでに韻文でない短文によって
空をめぐる思考が記され
検討され
論争されていたと知るのは
「詩」に傾きそうになる短文のあり方として
重要と思われる
韻文でないことによって
「詩」は
思考そのものの超詩となり
非詩となることで
はじめて
真詩への可能性を獲得しうる
*仏教の思想『空の論理〈中觀〉』(梶山雄一+上山春平、
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