2025年12月20日土曜日

忘年会

 

 

 

住まいはあえてビジネス街のなかにあるので

ちょっと五分も歩けば

周囲の近場に飲み屋街もいくつもある

 

年末になると

忘年会で賑やかになる夜々があり

金曜日などは顕著だが

木曜日などもけっこう多い

若い人たちだけでなく

けっこう白髪や髪の薄くなった

背の曲がり出した年配の人たちも

酒臭い息を漂わせながら

よたよたと通り過ぎる

 

昨夜など百人以上と見える人数が

おそらく大人数収容できる店から出てきたのだろう

群れて道路を塞いでいて

自動車がなかなか通れなくて往生していた

傍迷惑といえばいえるが

忘年会の季節なので

会に加わらなかった他人も通行人も

なんとなく寛大に見て済ます

 

それにしても

「忘年会」という呼び方が

よくわからずに引っかかったままでいる

なんで「忘年会」というのだろう?

「年」を忘れるのか?

記念せずに?

記憶せずに?

などと思い続けてきている

その一年の憂さを晴らすことを

憂さを忘れるという意味で呼んだのかもしれないが

一年のあいだにはいいことも楽しいこともあっただろうから

「忘年」と一括してしまうのは

ちょっと乱暴ではないかと思えたりする

 

ウィキペディアを見たら

「忘年会の起源は明確には判明して」いないものの

室町時代の皇族・伏見宮貞成親王の

14301221日の『看聞日記』に

「先有一献。

其後連歌初。

会衆如例。

夜百韻了一献。

及酒盛有乱舞。

其興不少歳忘也。」

という記録があるそうで

連歌会が盛り上がって

酒盛りから乱舞に及び

はなはだ「歳忘」なり

と書かれているというが

どうやらこれが

最古の使用例であるらしい

「歳忘」というと

その年のことだけでなく

年齢を忘れることとも思えてくるが

そう考えていいのかどうか

までは

わからない

 

外国での「忘年会」に近いものを探すと

台湾では尾牙(ウェイヤー)

中国では年会(ニィェンフゥェイ)

韓国では送年会(송년회〈ソンニョネ〉、送年會)

などと呼ぶのに当たっているようだが

英語圏では

End of Year Partyとか

Forget the Year's Troubles Partyとか

ではないかという

 

Forget the Year's Troubles Partyと言われれば

ずいぶん意味がはっきりしていて

なるほど

the Year's Troubles」ならさっぱり忘れて

新年を迎えたいと思うだろうから

これこそ「忘年会」にいちばん近いかもしれない

 

 



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