住まいはあえてビジネス街のなかにあるので
ちょっと五分も歩けば
周囲の近場に飲み屋街もいくつもある
年末になると
忘年会で賑やかになる夜々があり
金曜日などは顕著だが
木曜日などもけっこう多い
若い人たちだけでなく
けっこう白髪や髪の薄くなった
背の曲がり出した年配の人たちも
酒臭い息を漂わせながら
よたよたと通り過ぎる
昨夜など百人以上と見える人数が
おそらく大人数収容できる店から出てきたのだろう
群れて道路を塞いでいて
自動車がなかなか通れなくて往生していた
傍迷惑といえばいえるが
忘年会の季節なので
会に加わらなかった他人も通行人も
なんとなく寛大に見て済ます
それにしても
「忘年会」という呼び方が
よくわからずに引っかかったままでいる
なんで「忘年会」というのだろう?
「年」を忘れるのか?
記念せずに?
記憶せずに?
などと思い続けてきている
その一年の憂さを晴らすことを
憂さを忘れるという意味で呼んだのかもしれないが
一年のあいだにはいいことも楽しいこともあっただろうから
「忘年」と一括してしまうのは
ちょっと乱暴ではないかと思えたりする
ウィキペディアを見たら
「忘年会の起源は明確には判明して」いないものの
室町時代の皇族・伏見宮貞成親王の
1430年12月21日の『看聞日記』に
「先有一献。
其後連歌初。
会衆如例。
夜百韻了一献。
及酒盛有乱舞。
其興不少歳忘也。」
という記録があるそうで
連歌会が盛り上がって
酒盛りから乱舞に及び
はなはだ「歳忘」なり
と書かれているというが
どうやらこれが
最古の使用例であるらしい
「歳忘」というと
その年のことだけでなく
年齢を忘れることとも思えてくるが
そう考えていいのかどうか
までは
わからない
外国での「忘年会」に近いものを探すと
台湾では尾牙(ウェイヤー)
中国では年会(ニィェンフゥェイ)
韓国では送年会(송년회〈ソンニョネ〉、送年會)
などと呼ぶのに当たっているようだが
英語圏では
End of Year Partyとか
Forget the Year's Troubles Partyとか
ではないかという
Forget the Year's Troubles Partyと言われれば
ずいぶん意味がはっきりしていて
なるほど
「the Year's Troubles」ならさっぱり忘れて
新年を迎えたいと思うだろうから
これこそ「忘年会」にいちばん近いかもしれない
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