ヴェネツィアでの婚礼に
ジェフ・ベソスは招いてくれていたけれど
喪に服し続けているので…
ガザの…
と断っておいた
ガザならぬ
(そう遠すぎるわけでもない)カナで
むかし
婚礼に招かれた際
水瓶に満たした水を
わたしは葡萄酒に変えて
花婿の誉れとさせた
大切なのは
ユダヤ人の清めに用いる
二ないし三メトレテス入りの水瓶を
六つ用意し
縁までそれらを
水で満たすことだった
この用意が整わないうちは
「わたしの時はまだ来ていない」と
わたしは言い続けなければ
ならないだろう
ちなみに
ジェフ・ベソスも眺めたであろうはずの
ヴェネツィアの潟にある
サン=ジョルジュ・マッジョーレ島の聖堂には
パオロ・ヴェロネーゼが制作した『カナの婚礼』が
16世紀から18世紀にかけて
235年間
食堂に掛けられていた
ナポレオンのフランス革命軍の兵士が
イタリア侵攻の際に略奪したが
なにぶん6.77m x 9.94mの67.29㎡の面積の
巨大な絵画なので
水平にキャンバスを切断し
丸めてフランスへ持ち帰ることになった
現在はルーブル美術館にある
ジェフ・ベソスも眺めたであろうはずの
サン=ジョルジュ・マッジョーレ島の聖堂には
パオロ・ヴェロネーゼが制作した『カナの婚礼』は
現在かかっていない
だが
わたしは
あなたがたに言う
目を上げて
畑を見なさい
畑は刈り入れを待っている
すでに
刈る人は報いを受け
永遠の命に至る実を集めている
それは
蒔く人も
刈る人も
ともに喜ぶためである
「一人が種を蒔き
べつの一人が刈り取る」
ということわざが
まさに
ここにあてはまる
(ヨハネによる福音書4・35-37)*
*フランシスコ会聖書研究所訳注『原文校訂による口語訳聖書』(
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