気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
コーヒーばかり飲んで
口に漂う味の
乾いた苦さにも飽きてみれば
夏の夜
冷えた麦茶が
なんと
華麗なまでに
喉に快い
日の盛り
金網に這い上っていた
昼顔が
もう
花をいくつも開き
真昼を
夏の盛りらしく
演出してくれていた
カラスウリの
幻のような白いレースの花も
いくつも
咲いていた
ただ
これらだけで
至上
というべき
わたくしの真夏
昼も
夜も
格別の花のようだ
暑さも
汗も
夢の花の
ゆらぎと静止の
隙のようだ
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