2025年7月1日火曜日

夢の花

 

 

 

コーヒーばかり飲んで

口に漂う味の

乾いた苦さにも飽きてみれば

夏の夜

冷えた麦茶が

なんと

華麗なまでに

喉に快い

 

日の盛り

金網に這い上っていた

昼顔が

もう

花をいくつも開き

真昼を

夏の盛りらしく

演出してくれていた

 

カラスウリの

幻のような白いレースの花も

いくつも

咲いていた

 

ただ

これらだけで

至上

というべき

わたくしの真夏

 

昼も

夜も

格別の花のようだ

 

暑さも

汗も

夢の花の

ゆらぎと静止の

隙のようだ

 

 



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