人間性うんぬん
とか
人間の本質うんぬん
とか
人間においていちばん重要なこと
とか
いうことが
ときどき言われる
大事なギロン
だとは思うものの
あまり
有効性はない
昔から
さんざんギロンされてきたし
枚挙に暇が無いほどの
厖大なギロンの積み重ねの上にあるのが
裏金議員だとか
ソーラーパネルうんぬんだとか
風力開発どうたらこうたらとか
やっぱり原発でしょ!世論推進とか
ついでに核軍備しちゃう?とか
ガザの大虐殺だとか
スーダンの大虐殺だとかで
つまりは
人間性うんぬん
とか
人間の本質うんぬん
とか
人間においていちばん重要なこと
とか
いうギロンは
論壇で儲けようというインテリや
哲学系や倫理学系の
学位取りや就職用論文ネタとしては
そこそこ使えても
現実世界にはなんの効果ももたらさない
ということは
もう
歴史が証明してしまっている
そんなギロンをしない
未開部族の
十代二十代の若い母親なんかのほうが
自然にぴったり従った
寡黙な生を送っていたりして
よほど
人間性ということについての現実的な解決を
日々実行している
とはいえ
いったん都市に出て生きはじめてみると
未開部族の人たちのように生きるわけにもいかなくなり
添加物いっぱいの食べ物を
大急ぎで喉から流し込み
包装紙やプラスチック製品を
いい加減にゴミ箱にまとめて入れて
自然の本来の循環過程に逆行するサイクルに棹さす生き方に
自然と加担してしまわざるを得なくなったりする
そういう都市生活者として
人間性うんぬん
とか
人間の本質うんぬん
とか
人間においていちばん重要なこと
とかに
なるべくごまかしナシに
じぶんの行為と矛盾しないやり方で答えを出そうとすると
わたしの場合
好奇心だの
興味だの
おもしろがりだのを
いつも
どれだけ持ち続けられるか
関心の幅を広げ続けることを
どれだけ維持できるか
ではないか
と結論している
生まれながらに
あるいは
生きてくるうちに知らず知らずに
なにかのジャンルやテーマや物事や行為に興味を持って
それを趣味のようにして
楽しみながらなんとなく生きていく
などというのはあたりまえのことだが
それらを乗り越えて
じぶんが自然と惹かれるのでない事柄へも
好奇心だの
興味だの
おもしろがりだの
関心の幅を広げ続けていけるか
ここに
人間性の本質はあり
人間においていちばん重要なことはある
と思う
人間的
と呼ぶべきはこれで
「そんなの興味ないよ」
「そんなのくだらない」
「そんなこと知っても意味ない」
「わたしには関係ない」
などと口癖にしている人ほど
非人間的
と見なすべきだと思う
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