2012年11月27日火曜日

まるで宇宙のむなしさのように



冬らしさが募るころ
寒さにまだ慣れていないものだから
まるで宇宙のむなしさのように
ぼくらは寒い

心の焚火を焚きたいと思う
燃やす木や葉が
見つからなくっても

…それにしても
どうして冬の物質は
こんなにさびしいのか

…それにしても
四季を通じ
どうしてこんなに
冬の心の人びとは絶えないのか

黙って
ひからびて
目まで瞑って立っていると
きっと
枯れ木だと思われる
打ち倒されて
焚火にされるかもしれないが
…それでも
いいではないか

宇宙のむなしさのような
寒さに
慣れてはいけないように思う
凍った顔と
凍った心で
平気で
枯れ木の森を伐採していくような
そんな強さ
それを持ったところで
どこに行き着くというのか




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