駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2013年2月11日月曜日
線があるような境域には
ふだん思っている以上に
人は抽象的なもの
禿げ頭をうしろから見つめたりすると
頭の輪郭がはっきり
その輪郭線のなかにだけ
その人はいる
線のちょっと外には
もう
いない
線の内側にもいなくなることを
死と呼びがちだが…
線のあるような境域には
いなくなる―
という
だけのことかも
しれない
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