2021年9月24日金曜日

すべては血管経由でしか

  

もっとも親しい友の最期に

一年半つきあい続けたが

その時に否応なく学んだのは

大病に罹った時も

人生の最期の時も

検査であれ治療であれ

すべては血管を通してのみ

行われるということ

 

衰弱がある程度まで来ると

血管は扁平になって

注射針が入らなくなってしまう

そうしたら諦めることになるのだが

そんな諦めはむしろ

肉体を持つ本人には幸せなこと

 

問題なのは

血管が扁平になって

注射針を受け入れなくなるまで

さんざん針を打たれ続けるということ

血液検査であれ

点滴であれ

すべては血管経由でしか

できないから




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