カントリーを歌う小さなバンドで
後ろでハモりをやってよ
と頼まれたので
いいよ
と答えたものの
うまく声が出るか
やっぱり
ちょっと不安
簡単な曲だし
歌う歌詞は短いので
むずかしくはないのだけれど
何度もくりかえして歌う
ここ
アメリカの南部に住んでいて
まわりには
気持ちのいい歌があふれているのに
人前でじぶんで歌ったことなどなかったから
はじめての経験だな
いい機会だな
などとも思って
小声で歌詞を言いながら
喉の調子を気にし始めている
それにしても
ここに生まれて
ここに住んでいてよかった
と丸ごと思う
この人生は
ぼくは丸ごと
アメリカ南部の環境で
なにからなにまで
すばらしいし
好きだし
じぶんのからだと心そのもの
どうして
いままで集まりに参加して
ハモったりしなかったのかな
と思う
ボーカルはもちろん
演奏でハモる人たちのようには
うまく歌えないと思っていたからだけれど
それでも
なんとなく音を出しながら
合唱したってよかったのにな
と思う
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