詩人たちに自決の権利を許せよ
(sit ius liceatque perire poetis)
ホラティウス 『詩論』
絵本作家ののぶみさんは
YouTubeで「絵本作家のぶみチャンネル」を配信していて
たびたび
幼少児の霊言じみた話を取り上げるのが
最大の特徴になっている
幼い子たちの生まれる前の記憶であったり
彼らが眠るたびに幽体離脱して
これからこの世に起こることを見せられたりしてきたことを
Instagramなどへのコメント投稿のかたちで
親から書き送ってもらって
それをYouTubeチャンネルで紹介する
というものだ
6月3日の【13歳の子からの新たな預言】
という配信では
ふたりの子の発言が
今月6月から日本に起こる
フレッシュな予言が紹介されていた
(これらは【13歳の子からの新たな預言】の20:30頃から聞
https://www.youtube.com/watch?v=ADohsBUjL4o&t=453s
13才の子のまず言うには
夏休みは真っ暗になるというのだが
どういう意味で真っ暗なのかはわからない
はやくも6月11日には暗闇が起こり
未定とはいえ6月18日には(20日かも?ともいう)
能登半島に震度6の地震が起こり
大雨も降る
7月5日18:06にはマグニチュード13.8の大地震が起こり
千葉では震度7となる
3分間揺れ続けるが
2分後に30メートルの大津波が押し寄せる
(期日ははやまって6月20日や24日になる可能性もある)
翌日の7月6日7:28には
マグニチュード9.1の首都直下地震が起き
津波が来て水浸しのところへ
さらに15メートルの津波が来る
これだけでも十分な内容だが
まだ終わらない
7月16日から28日のあいだには富士山が噴火し
これ以前の地震を生きのびた人びとも
マグマに飲まれたり
火山灰に埋まったりする
ただし生きのびるよう運命づけられた人びとは
奇跡的なかたちで必ず生きのびるだろう
さらに
9月23日には
日向灘沖でマグニチュード8の大地震が起こる
こういう状態に入るので
米がないとか
食糧が不足しているとか
そういう問題どころではない地獄絵図の日本になるだろう
とその子は言ったらしい
のぶみさんの他の日の配信では
他の子の話として
6月11日か7月5日になにか大事件が起こることや
6月27日に大雨となってすべてが流されることや
9月11日や12日に選別が行われる
などということが紹介されていて
日にちや内容はちょっと違うものの
暗雲垂れ込める大災害へ突入していく日本の夏である点は
共通している
幼少児たちの
頑是ない戯れ言であると言えるし
寝ぼけてヘンな夢を見て
ジェットコースターに乗ったようにクラクラする印象のまま
目覚めて
惚けたことを言っているのだろう
と大人たちはふつう
受けとめて済ますわけだが
奇譚や怪異譚や異言を愛するわたくしとしては
まこと楽しく聞いてみている
いわゆるスピリチュアル系の世界では
実現していく可能性のある潜在的世界の流れは複数あって
現実界に向きあう意識が弱まったり
眠ったりする際には
それらの可能性の世界のあれこれが見えることがある
と語られたりする
したがって
そうした可能性世界のどれかが見えたとしても
そのままこの地上の現実界に出現するとは限らない
ということになる
また
神霊の世界での常識では
神仏のレベルの高次元の霊たちは
予言を見せたり告げたりすることは先ずない
予言を語るのは低レベルな霊たちや邪霊たちであり
彼らには事実ある程度の予知能力があるので
重要でない事柄について本当に当たる予言をすることもあるが
たいして重要でないそうした予言をばらまきながら
人間たちを迷いへと導いていくものでもある
幼少児たちが寝ている時に見る映像などは
低レベルな霊たちや邪霊たちが悪戯しに来ている時のもの
という見方もできるだろう
もちろん
本当にこの夏に起こっていくことを
子どもたちを通して
ご親切に天使たちが教えてくれているのかもしれないが
巨大地震が連続したり
大津波が来たり
火山が噴火したりして
腐るところまで腐った日本が消滅したところで
いったい何だというのか?
物質やかたちや命などというのは
はじめからただの夢であり
まぼろしであり
なんでもなかったのだし
なんにも本当にはありはしなかったのだ
「真に重大な哲学的問題はひとつしかない。
とアルベール・カミュは『シシューポスの神話』に書いたが
災害や戦乱や飢餓を含めた乱世において重要なのは
奇しくも現在噴火中のエトナ山の火口に
かつて身を投げて死んだといわれるエンペドクレスのような
自決の勇気を
いつどこの時点で発揮すべきか
というだけのことである
「私」「ぼく」「わたくし」「おれ」などという
意識や思考や心などと呼ばれる
無限の宇宙のなかでは結局どこにも行き着かない空虚な自動運動を
どこで切断するか
切断をどこで受け入れるか
まことに
数十年以上生きた人間にとっての
人生の問題は
ここにしかない
0 件のコメント:
コメントを投稿