2017年5月18日木曜日

こころというものなんてじつはないんだ…


  
こころというものなんて
じつは
ないんだ…

そう気づいた時は
ちょっと爽快だったな

日本語では
だれもが平気で
こころ
こころ
連呼してしまうんだが

こころって
なあに?

意識の海上をわたる
思念の靄のこと
その靄は
「じぶん」という思いの渦と
密接に繋がっていて
意識の前面を
いつも「じぶん」で覆い尽くそうとする

その道具となるのは
慣れきった観念の結びつき
お馴染みの結びつき通りに物事が運べば
慰安があたりを領する
ところがいつも通りにいかなくなると
心臓の鼓動を速め
血流をせわしくする
たいていの人は
そんな時に
とりわけこころをつよく意識する

だから
せいぜい
こころは現象に過ぎず
実体はない

実体のないものを
後生大事に扱うのは
やはり
どうかしている

よぉく
じぶんのこころなるものを見直して
こころなんて
ないんだと
実感してみるといい

楽に楽ぅになりますよ
こころが



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