かしこ
海は心臓のように鼓動している
フィリップ・スーポー ”Westwego” 1917-1922
昼ひなか
クーラーをつけることは
ほとんど
ない
思い出も
考えも
いつも埠頭に寄せ続けて
みどりや青
コバルトブルーの海に
まっしろく砕け続けているが
感情は
ほぼ
一定の温度のまゝだから
まわりの熱が上がることもない
夏の音が聞こえ続けている
都心ならでは
の
妬みっこも
恨みっこもなし
という
ルールを
いつまでも骨に染み込ませられないでいる連中が
電波上のチープな居酒屋で
ああだ
こうだと
臭い息を吐き続けている
大宇宙の
猿山
なんと
いい瞬間ばかり続くことか!
と
とうのむかしに止まった
時間クンの遺影に
乾杯!
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