気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
スーパーで買える安い食パンを
ちょうどいいぐあいに焼いて
すこし前に冷蔵庫から出して置いた
やわらかくなったバターを塗って
端っこから少しずつ齧るのが大好きで
こんなシンプルでいながら
こんなうまいものはないと思うし
こんな軽い幸福感もないと思う
いろんなところに住んだが
どこの住まいでも食卓で
午後のはやいうちとか
夕暮れのちょっと前とか
齧るよろこびを堪能したなあ
濃く重くなってきた夕陽が
ソファやテーブルクロスに当たったり
トーストに当たって幸せだったなあ
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