愚かな人には、ただ頭を下げよ
カール・ポランニー
愚かさとは、結論せずにはいられない心の動きよりなる
ギュターヴ・フロベール
あぶないウイルスが広がったとか言われ
話すときに口から飛ぶ唾に
そのウイルスはいっぱい入っているからとか言われ
だからひとと会うときにはマスクをして
ウイルスが飛ぶのを防がないといけないとか言われた
2020年
ぼくはほとんどマスクをしなかったけれど
ついにウイルスに感染しなくて
アルコールを手につける消毒もしなくて
日常生活はいつもより平穏で
まあ悪くなかったな
2020年って
そう思って
年を越えたのでした
2020年の2月3月の頃までは
それでも
するようにしてたなぁ
マスク
あの頃はウイルスの出現を信じてたし
人間が地球環境を痛めつけ続けているものだから
いろんなウイルスが報復してきても
ぜんぜんおかしくないと思っていたから
ちょうど花粉症の時期にも重なって
マスクは花粉避けに有効だから
するようにしてたなぁ
マスク
4月のはじめ頃
ヒノキ花粉が少なくなるまでは
でも2020年の4月中には
ウイルス騒ぎがインチキだとわかっていたので
初夏をむかえて暑い日も出る頃は
もうマスクなんてしなくなっていた
どうしてインチキがわかったかって言えば
それはそれ
情報収集の時間と忍耐力が違うもの
1日24時間は数台の端末で情報収集し続けで
少なくとも8時間ほどはウイルスのことだけ追う
そういう2020年だった
情報というものを
どれは真
どれは偽
と判定するのはシロウトのすること
ことに自分の専門外の領域についての情報は
そもそも真偽を定める尺度を持たないのだから
真偽判定をすること自体がナンセンス
だから
いちいち真偽判定をしようとはせず
とにかく多量の情報を意識の中に流し続ける
ウイルス学者や感染症学者が言っている情報も
政府機関が発する情報も
市井の科学マニアが出してくる情報も
ウイルスはM567星雲からの超小型宇宙兵器だと断じるような
どんなにアホらしく見えるトンデモ情報も
とにかくすべてを自分の意識に通して
記憶領域や無意識領域に投入させておく
そうすると
ある程度以上の情報量になったあたりで
個々の情報間にかならずそれなりのメタ構造が浮き上がってくる
比喩的に言えばおのずと構造主義的分析が起動し
いわば情報領域における一般意志のようなものが形成されてくる
これはルソー的アプローチによるいいかげん説明だが
ヘーゲル的アプローチによるいいかげん説明をしようとするならば
たいていの人が読み終えない『精神現象学』の後半の概念で言えば
すべての「本質の本質」の浮かび上がりということになる
もちろんレヴィ=ストロースが使った構造主義的炙り出しという認
十分といえば十分なわけだが
どんな怪しい曖昧なトンデモ情報でさえ
他の多量の情報の中に投入すれば価値ある機能をしてくれる
いわば偽情報というものの構造的有用性ということになるわけだが
この有用性を発揮させるには
まずは途方もなくタフなアットランダムな多量情報への
意識のさらし続けが必要とされる
早急な結論づけを避け続けて
流入してくる情報を理知領域で飲み込み続け
そうして精神が本来持っている
構造主義的本質看取能力を起動させること
思い出されるギュスターヴ・フロベール
「愚かさとは、結論せずにはいられない心の動きよりなる」
先端科学の成果で世間では権威と見られる科学論文誌にあっては
10年もすれば論文の9割が誤っていたとわかり
いつのまにか消えていっているという
人間精神はものそのものを扱うことができないので
あらゆる思考は表象によってのみ行われるが
表象化の手段や過程はまた別の科学と仮説によってのみ準備され機
科学知はすべてが表象から成っていてそもそも永遠に仮説でしかな
2020年に煽られたウイルス騒ぎを構成した仮説の山は
はて
はてはてはて
どのくらいすれば誤った表象作業の結果だったと暴かれ
偽情報の堆積に過ぎなかったと露呈されるだろうか
2021年においても未だに
ガリレオの主張は世間にひろく受け入れられてはおらず
製薬会社の御用学者や御用医師や大企業用広告ボックスたるテレビ
天動説を連日連夜がなり立てているようだが
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